東アジア文化都市 メディア&インフルエンサーツアー
TLAは日中韓三国協力事務所(TCS)主催の「東アジア文化都市 メディア&インフルエンサーツアー」に日本代表の組織として選出され、共同代表の神山かおりが4月19日から10日間にわたり日中韓の3都市を巡りました。

いにしえの祈りの軌跡をたどる
韓国・慶州市からはじまったこのツアーは日本の奈良市を経由し、中国・揚州市にて終わりを迎えました。姉妹都市として交流を続けているこの3都市は、いずれも東アジア社会の大事な土台となっている仏教と縁のある土地です。
日本に律宗を伝えた鑑真和上は、揚州から出発し12年の歳月をかけて、難破や失明など幾多の障害を乗り越えながら奈良に辿り着きました。慶州は新羅千年の都として仏教文化を開花させ、新羅時代の学者・崔致遠は揚州に赴いて活躍しました。

3カ国それぞれで訪れる仏教の寺院で共通して流れるゆったりとした時間に安らぎを感じ、漂うお香のもたらす静寂の音にどこか懐かしさを感じながら癒される体験の共有は、生活の隅々にまで通底した文化的なつながりを感じることのできる瞬間となりました。
「信・通・和」で築いてゆく日中韓の未来
揚州にて最終日の28日に開催された関連イベント「東アジア文化シンポジウム」では日中韓の大使、市長や研究者などの専門家が集まり地域の共生について話し合いました。北京大学の張頤武教授は、❶信(信用、情報伝達)、❷通(理解し合う、滞りが解ける)、❸和(重なり合う、調和)という漢字3文字を東アジア地域の核心概念として挙げ、これからの友好的な関係性の築き方を示唆。
論語にも記されている”和而不同”(むやみやたらに同調するのではなく、互いの違いを認めながら協力をしていくこと)を実践し、尊重していくことの大切さを確認しました。

シリーズ「日中韓のからだ・こころ・たましい」予告
日中韓からのメディア関係者やインターネット上で影響力をもつインフルエンサーによって構成された参加者は、それぞれのかたちで感じたことや見つけたものを発信します。
THE LEADS ASIAでは今回の歴訪を通じて浮き彫りとなった文化的共通項を基に、「日中韓のからだ・こころ・たましい」シリーズと題して、東アジアのルーツを持つ身体性を活かすコンテンポラリーダンスシーンに着目し独自のインタビューを実施。古より鍛錬されてきた、身体が魂やことばと繋がる実践としての「舞」を通じて、東アジア3カ国が持つ根源的なつながりを探ります。

国境や地域を超えて活躍する日中韓のコンテンポラリーダンサーや舞踏家、アートディレクターのコトバたちを、全4回にわたりお届けします。
フォトギャラリー
韓国・慶州市






























日本・奈良市




















中国・揚州市





























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